Kyoto Social Problem vol.6【京のちから】石井雄一郎さん

「働きたいけど働けない人達に仕事を」


KYOTO Social Problem.
たくさんのスポーツイベントを経験した自分たちが聞いてみたいこと。
スポーツが持つ価値や考え方は、現代社会への役に立つのだろうか?
今ある社会課題について、京都の企業・個人に聞いていきます。


『働きたいけど働けない人達にいかに仕事を作っていくか、

それで利益を出せる事業体を作っていけるか』

というテーマで活動している会社がある。

DSC_石井さんの写真1

今回のゲストは、

株式会社 京のちから 石井さん

石井さんは、幼稚園の時に半身に大やけどを負い、

心もとない言葉をかけられながら過ごしていたが、

そんな自分に、周りの友達は「大丈夫や」と言って、

守ってきてくれた。

そんな経験から、心にハンデを負った人たちを

守っていかなくてはという意識が芽生えた。

ー会社にハンデを持った人を受け入れることになったきっかけはなんですか?

「友人と紹介で実習生として精神障がいの方を受け入れた時に

初めの頃は、1時間、2時間でヘトヘトになっていたのが

3ヶ月経つ頃には、4時間、5時間と動けるようになって、

会社に大きく貢献してくれたことが、考え方を変えるきっかけになった。」

それまでは、障がいを持った人が働けるという想像ができなかったが、

これを機に実習生を正社員として雇用することになり、

実習生から精神障がいの方の働く場がないということを聞き、

なんとかしなければと思った。

DCS_石井さんの写真2

ー活動を通じて印象に残っているエピソードはありますか?

「アクアリウム事業に加えて、福祉事業に力を入れだした時に

期待していた人材が、「将来がわからない」と言って

次々に辞めっていってしまったこと。」

当時の自分は、会社も大きくなってきているのに

なんで辞めるんだろうと思っていたが、

後になって考えてみたら、自分が会社の方向性や在り方を

きちんと伝えていなかったことが原因だったことに気がついた。

こういうことは、二度と経験したくないと思い

経営計画や経営指針を会社のみんなと共有していく方針に変わった。

この時の話をすると今でも心が痛くなるが

あの時、去っていった彼らがいたからこそ

今の経営にたどり着いたので、非常に感謝している。

DCS_石井さんの写真3

ー活動が社会にもたらす価値とは?

「現状の雇用形態にのれない方々が一歩踏み出しやすい働き方。」

働き方というのは千差万別で、様々な障害ごとの括りがあるが

一人ひとりの生き方、育ち方、障がいの度合いを大事にしなければならない。

現在の雇用や非雇用だったり派遣や正社員という法制度の括りのなかでは、

働くことのできない人がたくさんいる。

『京のちから』では、そのような方々が働くことのできる雇用体系をつくり、

社会に対して広く発信していくことにより、今の雇用体系にのれない方々が

一歩踏み出しやすい環境を提供したい一歩踏み出しやすい環境を提供している。

ー活動が石井さんにもたらした価値とは?

「障がいを持つ方々と一緒に仕事をすることによって

新しい事業に取り組むことができたこと。」

現在、京都の歴史・伝統・文化と新産業コンテンツである

アニメやゲームを融合したものづくりに取り組んでいる。

これは、一緒に仕事をしている障がい者の方々がアニメやゲームに詳しかったため。

多様な人材と一緒に仕事をしているからこそ、

おもしろいアイデアがたくさん出てくる。

事業としても、今年の冬に「刀剣乱舞」というアニメをテーマにした

スタンプラリーのイベントを東映太秦映画村で開催できたりと、

大きな成果が現れ始めている。

ーこれを読んでいる人に伝えたいことは?

「子供たちの模範となれるような挨拶のできる大人になりましょう!」

大学の講義のため、学生と接するようになってから

あまりにも、いい大人の背中を見ずに育ってきたことを実感した。

まずは、子供たちの周りに挨拶のできる大人がいなければならない。

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多様な人たちがともに仕事に取り組むことで、

新しい観点から新しい事業が生み出されていく。

会社の中から社会課題に向き合っていく。

社会から、会社にこそ求められていることかもしれませんね。


会社名 株式会社京のちから
住所 〒606-8011 京都市左京区山端森本町6 エスリード修学院104号室


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fstylemagazine編集長

Reset of F style. Fstyle magazine,の編集部です。 烏丸に出掛けたくなる情報発信中。
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