Kyoto Social Problem vol.5 【魔法にかかったロバ】 山崎達哉さん

「若者と社会をつなげる」


KYOTO Social Problem.
たくさんのスポーツイベントを経験した自分たちが聞いてみたいこと。
スポーツが持つ価値や考え方は、現代社会への役に立つのだろうか?
今ある社会課題について、京都の企業・個人に聞いていきます。


今回のゲストは

山崎ロックンロールスタジオ代表取締役社長 山崎達哉さん

山崎さんの写真1

山崎さんは、

一風変わった、日替わり店長のお店を運営されている。

かたわら、オープン菓子製造所と有機コーヒー研究所「BENCH&MUG」運営をしたり、

時には、コンサルティングをしたり、

また時には、グラフィックデザインの制作に励んだり…。

今回は、京都の学生のあいだで話題になっている、

日替わり店長のお店、『魔法にかかったロバ』について聞いてみた。

『少しでも多くの若者が、社会との接点と、

新しい価値観に出会ってほしい。

過去3年間で、延べ400人以上の店長が

このカウンターに立ってきました。

高校生、大学生、サラリーマン、72歳のおばあさん、

焼肉屋さん、京都市長・・・。

店長の数だけ、多様な世代と立場の人が、

多様なコンセプトを発信してきました。

そしてその人たちの周りに、

また多様な人たちが集まってきました。

ここでしか起こりえない、

多様な世代と立場の人たちとの出会いを、

まほロバは生み続けています。

どんどん複雑になっていく社会の中で、

いまを生きる若者たちが、

その社会とつながれる場所にしたい。

だから、日替わり店長なんです。』

そんな理念のもと

誰でも店長になれる日替わり店長のお店。

それが、『魔法にかかったロバ」。

学生は学校の中にいても、社会との接点がなかなか少ない。

バイト先やサークルの先輩、先生と関わるくらいで、

いろんな仕事をしている人や違う考え方を持った人と出会う機会は少ない。

だから、多様な人が交われる場を作りたいと思い、

日替わり店長のお店を始めた。

山崎さんの写真2

山崎さんは、新卒で東京の会社に就職したが、東京になじむことができず

すぐにやめて京都に帰ってきたそうだ。

そんな時、偶然飲み屋で「魔法にかかったロバ」の物件の大家さんと出会い、

「タダでいいからここのスペースを使ってなにかやらへんか?」

と提案された。

当時は、人に対してご飯を作ったこともなく、飲食店をやる気持ちもなかった、

逆に「何かやりたい人のために」この場所を運営しようと思い、

『魔法にかかったロバ』がスタートした。

「若者と社会をつなげたい」

山崎さんは高校生のころ生徒会長を務めていた。

その時、ほかの学生たちがあまりにも学校のことに

関心がなく、自分の学校生活に関わることなのに、もったいないなぁと感じていた。

そうして、どうやったらみんなが学校に関心を持ってくれるのかを一生懸命考えたことが、いまの活動のベースになっている。

―活動の中で印象に残っていることは?

『魔法にかかったロバ』で出会ったカップルが結婚したこと。

この場所をオープンするときに

「この店から夫婦が生まれるまでは絶対に店をやめんとこう」

という目標を立てていたので、本当にうれしかった。

―『魔法にかかったロバ』が社会にもたらす価値とは?

「生き方やその人自身の人生の歩み方に影響を与えている。」

今の社会は、「大学を卒業して、ちょっとでもいい会社に入って40年勤めあげる」

という選択肢しか選ばせてもらえない。

しかし、どんどん多様な働き方、考え方をもつ大人たちが増えている。

学生たちに、そう言った大人が意外と近くにいることを伝えることができてきていている。

また、会社を辞めたり、次のステップに悩んでいたりする人が

新しいアイデアや出会いを期待して「魔法にかかったロバ」に

戻ってきてくれることもひとつの成果だと思う。

―『魔法にかかったロバ』が山崎さんにもたらした価値とは?

「何事においても運営側の目を養えたこと」

自身が飲食店をしていると、そのご飯を食べることはできない。

いつもオペレーションや接客に目が行ってしまう。

だからこそ、運営側やサービス提供者の気持ちがわかるので、

そういったコミュニケーションが取れることで、

この仕事をしていてよかったと感じる。

山崎さんの写真3

―これを読んでいる人に一言

死ぬほど店長を募集しています。お昼の店長をやりたい人がいたら、

今までの条件をすべて度外視して、圧倒的な出店のしやすさをご提供します。


訪れるたびに、違った色を見せてくれるお店。

ひとつのお店に、たくさんの想いが詰まって

若者からお年寄りまで、だれもが居心地のいい空間。

自分の好みを再発見する機会にもなるのかもしれません。


活動名 魔法にかかったロバ
会社名 山崎ロックンロールスタジオ


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fstylemagazine編集長

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