KYOTO Social Problem. vol.4 【おむつなし育児研究所】 西山由紀さん

「誕生からの育児がより一層楽しく」


KYOTO Social Problem.
たくさんのスポーツイベントを経験した自分たちが聞いてみたいこと。
スポーツが持つ価値や考え方は、現代社会への役に立つのだろうか?
今ある社会課題について、京都の企業・個人に聞いていきます。


育児にはおむつが必需品。
そう思われている人はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
実は日本では古くから、おむつを必要としない育児が主流だったそうです。
おむつをできるだけ使わず、赤ちゃんと赤ちゃんから排泄されるものと向き合うことで、
誕生からの育児がより一層、楽しくなる。

そんな、おむつを使わない育児方法を伝える活動をしているのが、
“おむつなし育児研究所”

今回のゲストは、

“おむつなし育児研究所 京都サロン”代表の西山由紀さん

西山さんは、もともとフランス文学に関する研究でドクターを取得しており、

この活動を始めるまでは大学でフランス語の講師をしていた。

おむつなし育児イメージ画像

西山さんが、おむつなし育児と出会ったきっかけは
次男を出産した年に、津田塾大学の三砂ちづる教授が
全国の親子を対象に実施した研究に参加したこと。
この時の研究が、“赤ちゃんはおむつ不要”という内容だった。

長男の育児の際は3歳までおむつが取れなかったが、
研究に参加した後の次男の育児では生後3か月で、
おまるを使用しての排泄ができるようになり、とても感動したという。
当時は、周りにはおまるを使用して育児をする人は少なく、
日本における子育ての伝統文化が継承されていないことを考えさせられた。
それから、メディアなどで言われていることが参考にならないのではないかと
現代の育児に疑問を持ち始め、自ら周囲の母親たちに
おむつなし育児の紹介をしていく活動を始めた。
「初めのころは毎月、自宅に10人ほどの友人を集めて、おむつなし育児を紹介していた。同じ時期に出産したお母さんたちが集まり横のつながりができることが嬉しかった。」

おむつなし育児を通して
赤ちゃんから「使い捨てじゃなくても生活ができる」こと「生きる喜び」を教えてもらった。
「“便利”や“楽”ということが実は人間を生きづらくさせているのではないか」と感じ
たくさんの子育てに励むお母さんたちに知ってほしいと思った。

活動写真1

-活動を通じて印象に残っているエピソードは?

「お父さんが育児に協力的になったこと。
お父さん自身はどのように育児にかかわっていけばいいのかが
わからない場合が多いが、おまるがあることで、
お父さんも簡単に育児に関わることができるようになった。
お母さんからしたら、旦那さんが少しでも育児に関わろうとしてくれることが
本当にうれしい。
家族が家族としてまとまっていく過程をみることで、
活動を始めてよかったと思う。」

-おむつなし育児が社会にもたらす価値とは?

「環境面では、
紙おむつが減ること。
お母さん、お父さんの環境への意識が変わること。
活動では、布おむつを推奨しているため、リユースにもつながる。

子育て面では、
定期的に街中に子育て中のお母さんたちのコミュニティをつくれていること。
普通に相談したら5000円くらいかかってしまう、子育て相談も
助産師さんと連携することで、無料相談会を開催し、お母さんたちも安心できること。」

-活動が西山さんにもたらした価値とは?

「おむつなし育児から教えてもらったことは、“生きている実感”。
自分が心から本当に良いと思ったことを、たくさんの人に伝えることができたことがとてもうれしい。」

―これを読んでいる人に伝えたい事ってありますか?

「排泄物を見てほしい」
運動不足、栄養状態やストレスで自分の体のことがわかるので、自分と向き合うためにも見てほしい。

「食べ物などの摂取するものと同じくらい、心の中や身体から出すことも丁寧に考えてほしい」
いかに出すかは、いかに生きるかということに通じる。
食べることや儲けることなど、摂取することにばかり執着するのでは浅ましくなってしまうので、排出することに丁寧になることで、バランスが取れるのではないかと思う。
「誰かのために何かをしているとき、人は幸せを感じる。」
20代のころは自分のことばかり考えていたが、今に比べて不幸だと感じることが多かった。
今が楽しく過ごせるのは、自分から解放されているからだと思う。
こんな大事なことを教えてくれた、おむつなし育児と出会えて本当によかった。

活動写真2

近年、デトックスという言葉を多く耳にするようになってきましたね。
排泄することは、生まれた時からずっと行っていく行為です。
摂取すること同じくらい、出すことに目を向けていくことが大事なのです。
それは赤ちゃんにとっても、私たちと同じように大切な行為なのです。
また、これから子育てを始められるみなさん、日本における子育ての伝統文化を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょう?

団体名 おむつなし育児研究所 京都サロン
http://omutsunashi-kyoto.com/


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fstylemagazine編集長

Reset of F style. Fstyle magazine,の編集部です。 烏丸に出掛けたくなる情報発信中。

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