Kyoto Social Problem vol.3 【精神障がい者フットサル】 岩根達郎さん


KYOTO Social Problem.
たくさんのスポーツイベントを経験した自分たちが聞いてみたいこと。
スポーツが持つ価値や考え方は、現代社会への役に立つのだろうか?
今ある社会課題について、京都の企業・個人に聞いていきます。


今回のゲストは

「おこしやすFC」の岩根達郎さん

岩根さんの写真1

スポーツ(フットサル)を通じて、精神に障がいを抱えた人たちの社会参加を促進させ、

障がいの有無に関わらず、みんなでスポーツを楽しむことができる活動をしているのが、

おこしやすFCだ。

設立のきっかけは、

10年前に厚生労働省精神保健福祉対策本部が、“入院医療中心から地域生活中心へ”という

改革ビジョンを掲げたことだ。

精神障がいを抱えた患者さんが施設で過ごすだけでなく、

地域のコミュニティのなかで生活することを大切にするという考え方に変わり、

岩根さんらは生活の中にスポーツを取り入れることで、

障がいの有無に関わらずたくさんの人と交わることができないかと考えた。

岩根さんらがおこしやすFCを考案中だった当時は、

精神障がい者のスポーツといえば、卓球やバレーボルに限られていたが、

一年前に大阪で日本初の“精神障がい者を対象としたフットサルチーム”が誕生し、

自分たちも“フットサルでなにかしよう”ということになった。

―おこしやすFCがフットサルを通じて、精神障害を抱えた方に与えている価値とは?

病院や自宅以外に、参加できるコミュニティをつくることができたこと。

障がいを持つ多くの人は、自分の障がいのことを知られたくないので、

自宅に引きこもりがちになってしまう。

けれども、おこじやすFCのフットサルチームでは、

そんな障がいのことを理解してくれている人に守られているので

安心して参加してもらえていると思う。

また、新しいコミュニティへの入り口にもなっている。

おこしやすFCに参加したことをきっかけに、

京都大作戦へ参加したり、ほかのイベントなどに出かけて行かれたりする人たちもいる。

なにより、精神に障がいを患ってしまい、サッカーをあきらめた人が、

再びサッカーで活躍することのできる場になっている。

―おこしやすFCの活動で印象に残っていることは何ですか?

印象に残っていることは3つあり、

1つ目は、競技スポーツとして、結果を残せるようになったこと。

設立した年は、残念ながら大会に出場しても1点も取ることができず全敗だったのが、

設立7年目の昨年は全国大会にまで出場することができた。

「継続すれば、結果につながる」ということを実感することができた。

2つ目は

精神障がいを抱えた方が、家から出るきっかけになったと感じられること。

参加してくださる方から、「就職が決まった」「ジムに通い始めた」などと、フットサル以外

の場所での話を聞くことができて、とても嬉しい。

3つ目は

健常な大学生や社会人がおこしやすFCに参加してくださることで、

精神障がいについて知ってもらえていること。

岩根さんの写真2

―今後の課題

チーム作りにおいて、外からの視点で物事を見ることが大切。

福祉業界以外の方々にもっと参加してもらう必要がある。

また、おこしやすFCの活動で、より多くのつながりを構築していきたいので、

選手、事務局、障がいの有無に関わらず、たくさんの人に参加してほしいと思っている。

―最後に、スポーツの価値とは?

多様なひとに受容されること。

そして、社会的価値や公共性が高いということ。

“ツールとして様々なことに活用できるので、

ソーシャルアクションとして非常に使い勝手がいい。”

岩根さんの写真3

スポーツには実績を伴った価値がある。

そう語ってくださった岩根さん。

たくさんの人がスポーツに社会的価値を感じるような活動をすることの

大切さを改めて考えさせてもらうことのできる話を伺うことができました。

フットサルが見識を広めるツールにもなるのですね。

フットサルが好きな人

障がいについて知識を深めたい人

様々な人とのつながりを作りたい人

ぜひ、おこしやすFCの活動に一度足を運んでみてはいかがでしょう。


団体名 京都精神障害者フットサルクラブ『おこしやす京都FC』
TEL 0774-32-5900

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fstylemagazine編集長

Reset of F style. Fstyle magazine,の編集部です。 烏丸に出掛けたくなる情報発信中。

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