Kyoto Social Problem vol.2 【社会活動】古橋悦子さん

「継続していくことの大切さ」


KYOTO Social Problem.
たくさんのスポーツイベントを経験した自分たちが聞いてみたいこと。
スポーツが持つ価値や考え方は、現代社会への役に立つのだろうか?
今ある社会課題について、京都の企業・個人に聞いていきます。


今回のゲストは

「京都聞き書き絵本やさん」の古橋悦子さん

古橋さんの写真

あなたはどんな人生を送ってきましたか。

どんな人と出会ってきましたか。

子どものころの思い出、ペットとの思い出、家族との思い出、大切なだれかとの思い出や自分が大人になったときに子どもに伝えたいこと。

誰もが一度は考えたことがある、「自分の人生の記録を残したい」という想いを形にしたのが聞き書き絵本屋さんだ。

古橋さんが、聞き書き絵本屋さんを始めたきっかけは、高齢者施設に勤めていた時だ。

おじいちゃんおばあちゃんは、みんな話をするのが好きだ。

それぞれが人生の中でたくさんの面白い過去を持っていて、それを誰かに話したい気持ちがある。

しかし、ほとんどの人が人生のすべてを語ることも、記録を残すこともできない。

そういったことを何度も目にしていくうちに、いつしか、人の内にある話を聞いて、

何らかの形で残すことができたらと思い、聞き書き絵本という活動を始めた。

絵本の写真1

-活動の中で大切にしていることは何ですか?

「一人ひとりの違いを認識すること。

いったい心の底ではどんなことを求めてここへ来ているのだろうか。

依頼者が心の奥で思っていることを引き出し、一緒に考えて向き合って、絵本にしていくことが大切。

時には、依頼者自身もどんな絵本にしたいのかわからない状態で来ることがある。

だからこそ、その依頼者が心から本当に求めている絵本を作り上げることができた時が本当にうれしい。」

-聞き書き絵本の活動を通じて印象に残っていることは?

「ある依頼者からお父様へのギフトとして、お父様の自分史を作ってほしい、と頼まれた時があったが

家庭の事情で、お父様への取材をすることができなかった。

そのため、古橋さんの代わりとして依頼者本人に、直接お父様にお話しを聞いてもらうことにした。

そして、絵本が完成した時、

依頼者から“聞き書き絵本のおかげで、父親とコミュニケーションをたくさん取ることができて本当に良かった。

もし、今回のお願いをしていなければ、父親と満足に会話もできないままになって、後悔することになっていたと思う。”

と言われ、とても嬉しかった。

他にも、障がいを抱えたお孫さんをもつおばあちゃんが、

障がい者認知の啓発のために、絵本作成を依頼してくださったこともあった。

“子育てに疲れている娘を、本当の意味で助けてあげるためには、

家事を手伝うだけではなく、障がいを抱える子どもを育てているお母さんの実情や悩みについて、

一人でも多くの人に知ってもらうことが大事です。”

そう依頼者が言われたことに、とても感動し、聞き書き絵本の活動の重要性を再確認することができた。」

絵本の写真2

-聞き書き絵本の活動が古橋さんにもたらした価値とは?

「継続することの大切さを再認識することができたこと。

取り組み始めた当初は、絵本作成の時間を確保するために高齢者施設での勤務形態を

非常勤に変えたが、周囲からの理解が中々得られず、非常に心細い思いをした。

それでもまっすぐに依頼者と向き合ってきたことで、活動10年目を迎えたときに、

運営をサポートしてくれる人と出会い、ビジネスとして取り組んでいけるようになった。

また、京都新聞やNHKの番組に取り上げてもらう機会もあり、

多くの人に聞き書き絵本の活動を知ってもらうことができ、

とえ周囲の理解が得られなくても、自分が本当にやりたいと思ったことには

チャレンジし続けていくべきだと気づかされた。」

-これを読んでいる人に伝えたいことは何ですか?

「自分が心から、楽しいと思えること、ワクワクすることには全力で取り組んでみてほしい。

私は、聞き書き絵本の活動を始めてから、今まで以上に幸せを感じることができるようになった。

何かにチャレンジすることに不安を感じる人も多いと思いますが、

少しずつ、どっしりと腰を据えて物事に取り組んでいけば、必ず幸せになれると思います。」

絵本の写真3

一人ひとりの人生を絵本としてみることがでたなら…。

一見、何でもない人生を送っているように思えるかもしれないけれど、

絵本として見てみたら案外面白いことの繰り返しだったりするのかもしれませんね。

来し方行く末に思いを巡らす、一つの方法としていかがでしょう。

古橋さんの作ってきた絵本はホームページにて公開されていますので、ぜひご覧になってみてください。


店名 京都聞き書き絵本やさん
TEL 075-223-1001

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fstylemagazine編集長

Reset of F style. Fstyle magazine,の編集部です。 烏丸に出掛けたくなる情報発信中。

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